【住み慣れたまちで最後まで】在宅診療にかける”大和診療所”医師の思い  News+おやっと!特集(8月14日(水)放送)

奄美大島の大和村で地域医療を長年支える診療所があります。
高齢化が進み、思うように病院に来られない人にも平等に医療を提供しようと「在宅診療」に力を尽くすある医師に密着しました。

にこやかな表情で患者に声を掛けるのは大和村、大和診療所の小川信医師です。
福岡県出身で、大学卒業後、鹿児島市内の病院などで外科医として働いていましたが、「医療に困っているところで働きたい」と9年前に大和村に移り住んできました。
奄美大島の南西部、東シナ海に面した大和村には現在、およそ1400人が暮らしています。
65歳以上の高齢者の占める割合は4割を超え、2024年4月の「人口戦略会議」の分析結果では最終的には消滅する可能性がある「消滅可能性自治体」と示されました。
大和診療所を訪れる患者の多くも高齢者です。

午前の診察を終え、診療所を出発して向かうのは大和村の最西端、診療所から車で20分ほどの”今里へき地出張診療所”です。
ここでは月曜と金曜の週2回、診察が行われています。
この日も5人の患者が小川先生の診療を待っていました。
診察を終え、休むことなく施設で暮らす高齢者のもとに向かいます。
小川先生は病院に来ることが難しい患者の自宅などに月に1・2回、訪問する「在宅診療」に9年前から取り組んでいます。
患者の食生活や住環境について具に把握できることが在宅医療の大きなメリットだと話します。

細かなケアをするための「在宅診療」ですが、厳しい現実に直面することもあります。
高齢者の介護を高齢者が行う「老老介護」の問題です。
取材したある家庭では認知症を患った96歳の母親を70代の家族が介護しています。
母親は眠れない時には一晩中、話し続けるということで、介護している家族は自らの体力の限界を感じることもあるそうです。
小川先生は介護する家族の健康を考え眠り薬の量を細かく調整します。
母親は最近、夜に起きることが少なくなったということです。
家族も母親が元気なうちはできるだけ自宅で過ごしてほしいと考えています。

大和村では、自宅で最期を迎える「自宅死」の割合が増加傾向にあります。
国も住み慣れた環境で長く過ごせるよう在宅利用を推進する方針です。
小川医師は、自治体・医療機関・地域などの連携が重要と話します。
詳しくは動画をご覧ください。

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